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 今から五十数年前、アメリカの研究者によって「高温下での運動時に水分を補給する事で、運動能力の維持・向上が見られる。」と発表があったそうです。日本では水分補給をして大量の汗をかくことは運動能力の低下につながると考えられ、特に軍隊では喉の渇きに絶えることで、精神力を向上させる考えがあったのではないでしょうか。ここ十数年、電解質や栄養素を含んだ飲料水をスポーツドリンクと称して販売され、飲むのが当然という現状となりました。

さて、皆さんの体の中には女性で体重の50%もの水分が存在します。その身体の機能を整えている水分が激しい稽古のあとどのくらい減少するのでしょう。体重の3%が減少すると運動能力が低下するといわれています。(体重50kgの人であれば1.5kg)皆さんも経験があるのではないでしょうか。更に10%を失うと病気になり、20%では死に至るといわれています。では運動効率を上げるために何をどのように補給していくのが良いのでしょうか。
【スペシャルドリンクの中身は?】

スポーツドリンクを使用しましょう。成分を確認して、ブドウ糖ではなく果糖が含まれているスポーツドリンクが良いでしょう。
水を利用しましょう。多くのスポーツドリンクは6%くらいの糖分が含まれているため、2.5%以下の糖分にコントロールすると吸収が速くなります。(2倍くらいに水で薄める)
氷を入れる等の工夫をしましょう。(氷を入れると4度くらいまで下がります)飲むときは15度前後に冷やされている事が吸収面から望ましいでしょう。
疲労回復を考えるならクエン酸をプラスします。100%のグレープフルーツジュースなどをプラスするのも良いでしょう。

【いつどのように飲むか】

練習の1~2時間前にもあらかじめ飲んでおきましょう。
がぶ飲みでは吸収が不充分です。20分ごとにコップ一杯以内の補給が理想的です。(喉が渇いた時には脱水が進行しています。定期的に補給しましょう)
練習の前後で体重の測定が可能であれば、練習中の水分補給量の目安となるでしょう。


是非、あなたに合ったスペシャルドリンクを研究してみてください。きっと充実した稽古につながるでしょう。

 第二回世界なぎなた選手権大会の日本代表選手団にも、トレーナーが団員として入っています。トレーナーとは何をする人なのか?トレーナーの目を通しての具体的なスポーツ医学のお話をさせていただきます。
今後私たちの課題として、大会や合宿を通して皆さんとコミュニケーションを取っていき、トレーナーの役割を実際の場面でわかっていただくことが大切なことと感じています。

(財)全日本なぎなた連盟トレーナー  佐藤 哲守


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