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 前回では大会の相談で足裏の水泡(まめの中に水がたまった状態)の話題が出ましたが、 選手からもう少し具体的な対策や予防について聞きたいとの質問が届きました。これからの季節は練習量が増えたり、 日常生活では新しい靴をはいたりと水泡ができる可能性が高まってきます。そこで今回は水泡について少し知識を高めてみましょう。

水泡は摩擦が起きる部分なら身体のどこにでもできます。多くのスポーツでは皮膚と靴との摩擦が原因となるため 対処としては次のようなことがあげられます。

【一般的な対処法】
●フィットした靴を選び直す。
●靴下を二重に履く。
●薬局などで市販されているドーナツパッド(まめ用パッド)を当てる。
●ワセリンを塗って摩擦を減らす。

これに対して、なぎなたでは床と皮膚との摩擦が原因となります。しかし、試合時の踏み込みやすり足では必要な要素となるので、ワセリンを塗ることができません。 そのため対処法が変わってきます。

【なぎなたでの対処法】
●テーピングなどにより、水泡部位にかかる負担を分散させる。
●床との相性を考え、薄手のドーナツパッドを作成し、踏み込みに影響がないように当てる。

このように水泡ができてしまってからでは対処法に限界があります。また、水泡が破れてしまうと 感染症にかかる危険性が高まり痛みもひどく、練習が充分にできなくなることが考えられます。 そこで、水泡ができる前に予防することが重要になります。

【予防方法の具体例】
●試合競技などの踏み込み量を徐々に増やす。
●たこ(ひどい皮膚硬結形成)はサンドペーパーなどで削っておく。
●ホットスポットの段階で対処する。

特にホットスポットに対しては、練習中でもアイシングができるように氷を準備し、指導者が練習途中で 処置のため抜けることを許可しておくことが必要です。(この場合のアイシングは5~10分を目安とします。) 早速、足の裏をチェックし、サンドペーパーで削ってみてください。次回の練習のときは ホットスポットを探してみることをお薦めします。

第二回世界なぎなた選手権大会の日本代表選手団にも、トレーナーが団員として入っています。トレーナーとは何をする人なのか?トレーナーの目を通しての具体的なスポーツ医学のお話をさせていただきます。
今後私たちの課題として、大会や合宿を通して皆さんとコミュニケーションを取っていき、トレーナーの役割を実際の場面でわかっていただくことが大切なことと感じています。

(財)全日本なぎなた連盟トレーナー  佐藤 哲守


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