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前回、ウィークポイントを補強する運動を紹介しましたが普段からトレーニングを行っている方もいると思います。今回はそれらのトレーニングを見直すための原理原則を紹介したいと思います。

1、強い運動強度を設定していますか? (過負荷の原理)
トレーニングによって身体を発達させる場合、日常生活より強い負荷が必要となります。自分の体重を負荷とすることもできますがダンベルやバーベル、ゴムチューブを使ったトレーニングなども効果的です。各自の体力や目的に合わせて決めましょう。
2、なぎなた競技にあったトレーニングですか?
(特異性の原理)
トレーニング中のストレスをかける時間や強度、筋の活動様式、力やスピードはどのくらいに設定するか決めておく必要があります。例えばなぎなたの動作で踏み込みを素早くしたいと仮定した場合、マラソンのような長距離の運動ではなく、短い距離のダッシュなどが有効です。スクワットなどの運動も十回からスタートし、三十回、四十回と回数を増やすよりも負荷を高めたり、スピードをアップさせるほうが目的に合っています。
3、トレーニングを中止すると・・・? (可逆性の原理)
トレーニング効果が出たからといって中止してしまうと、効果は消失してしまいます。例えば大会後に一ヶ月間、練習を休みにするとまた、体力が低下したところから再開しなくてはいけなくなるのです。継続していくことで強くなるのはここに理由があります。
4、トレーニングの目的を理解していますか?
(意識性の原則)
特に指導者の方はトレーニングの持つ意味や方法、効果を充分に説明し、理解して行わせる必要があります。
5、バランスよくトレーニングできていますか?
(全面性の原則)
なぎなたでも「心・技・体」という言葉が使われると思います。バランスよく発達させることはトレーニングでも同様です。固執した方法で行なわず、年間通して全身の体力をいろんな方面から高めていくことが必要です。
6、計画的に継続していますか?(反復性・周期性の原則)
一週間のトレーニング日数(頻度)や年間計画の試合期・移行期・鍛錬期(期分け)などを決めておくことが必要です。合宿などでも同じトレーニングを毎日行なわず、部位別に分け、筋肉を休める必要があります。週及び月単位で強弱をつけ、体力に合わせて負荷を変えていくことも必要です。

トレーニングの目的は様々ですが、効果的に行なう原理原則は共通した部分があります。これを期にトレーニングをはじめられる方や新たになぎなたをはじめる方にも参考にしていただきたいと思います。まずはトレーニング計画を立て、実行してみてください。

第二回世界なぎなた選手権大会の日本代表選手団にも、トレーナーが団員として入っています。トレーナーとは何をする人なのか?トレーナーの目を通しての具体的なスポーツ医学のお話をさせていただきます。
今後私たちの課題として、大会や合宿を通して皆さんとコミュニケーションを取っていき、トレーナーの役割を実際の場面でわかっていただくことが大切なことと感じています。

(財)全日本なぎなた連盟トレーナー  佐藤 哲守


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